古代の地名検索システム公開
奈良文化財研究所は、古代の地名を検索できるシステムを開発し、広く活用できるようインターネット上で公開しています。
奈良文化財研究所が開発した「古代地名検索システム」は、平安時代中期に成立した百科事典「和名類聚抄」などを参考に古代の全国各地の地名が収録されています。
漢字か読みがなを入力して検索することができ、例えば、「大和」で検索すると「大和国」にあった古代の行政区画の「郡」や「郷」の地名がすべて表示されます。
この中には、現在の平群町の「平群」や、「佐紀」「登美」「秋篠」など奈良市で現在も残る地名も多くみられます。
また、漢字ひと文字からでも検索することができ、遺跡から見つかった木簡の一部が欠けて文字が読み取れない場合など考古学の研究で活用されることが期待されています。
このシステムはインターネットで公開されていて奈良文化財研究所・史料研究室の渡辺晃宏室長は「研究に役立ててもらうとともに、一般の人たちにも身近な地名の由来などに興味を持つきっかけにしてもらいたい」と話しています。
◎URL
http://chimei.
nabunken.go.jp/
2016年01月20日 18時48分